あのDHAがインフルエンザの予防と治療に効果がある [健康]
西日本でも朝晩はかなり冷える季節になりました。
東日本ではとっくに雪の季節ですね。
この時期になると、気になってくるのがインフルエンザです。
毎年、12月初めから中旬にかけて流行がスタートしています。
そろそろ気を付けないといけません。
そんな中、インフルエンザの予防と治療に関して、新たな発表が有りました。
あの青魚に含まれる「血液サラサラ」でおなじみの『DHA』が、
インフルエンザの予防とその症状の改善に極めて高い効果があるとの事。
今回、秋田大学と大阪大学などのの共同研究チームの発表によれば、
DHA由来の脂肪酸代謝物、プラテクチンD1(PD1)を与えたマウスと
与えていないマウスをそれぞれインフルエンザウイルスに感染させたところ、
PD1を与えなかったマウスは、10日後その60%が死んだのに対し、
PD1を与えたマウスは2週間後もそのすべてが生存していて、
インフルエンザに対する明らかな予防効果が実証されました。
さらに、インフルエンザに感染させたマウスにPD1を与える実験では、
PD1を与えなかったマウスは11日後そのすべてが死んだのに対し、
PD1を与えたマウスはそのすべてが生存しており、
これに於いても極めて高い治療効果が実証されました。
そしてそのメカニズムは、PD1を与えることにより、
インフルエンザの遺伝情報を担うリボ核酸(RNA)の発現量が減り、
又そのRNAが増幅して細胞の核の外へ移動することを抑制すると云うもの。
そもそも、DHAは体の免疫機能を高める効果も持っていますから、
しっかりと青魚を食べて、インフルエンザ対策をしましょう。
ここでついでに、その他のインフルエンザの予防策を簡単にご紹介しておきます。
1、不要な外出を避ける
特に高齢者、妊婦、体調不良の方などは、繁華街や人ごみへの外出は控える。
2、帰宅時のうがい手洗いを徹底する
手を石鹸等で良く洗い、うがいをする。アルコール消毒も効果的。
3、マスクの着用
インフルエンザはそのほとんどが、咳やくしゃみなどによる飛沫感染です。
予防するためは勿論、本人が気づかないうちに感染していて、
他人に移してしまうのを避けるためにも重要です。
4、ワクチン接種
ワクチンを接種しておけば、感染しても発病率を下げられますし、
仮に発病しても重篤化しにくくできます。
5、湿度の保持
インフルエンザウイルスは乾燥した環境を好みます。
又、乾燥は気道粘膜の機能を低下させ、感染リスクを高めます。
加湿器などで適度な湿度を保ちましょう。
6、十分な睡眠とバランスのとれた食事
体の免疫力を保つために、十分な休養と栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
インフルエンザに感染する人は、日本国内だけでも毎年1000万人以上と云われています。
十分に対策をして、この冬を乗り切りましょう。