バター不足 クリスマスも近いのに洋菓子店は大丈夫なんでしょうか? [経済]
バター不足が最悪の状態の様ですね。
私自身、食料品の買い物をすることがないので、実感はありませんが、
家内に聞くと、「見つけたら兎に角買っとく」って状態だとか。
毎年クリスマスが話題に上り始めるこの時期、バター不足になっているのに、
今年はそれ以前から、ずいぶんとニュースで「バターが無い」と報じられていました。
今年のクリスマスケーキ、大丈夫なんでしょうか?
農水省も、品不足懸念から、バターの価格が上昇するのを抑えるためとして、
5月に7000トン、9月にも3000トン、合計1万トンの緊急輸入を決め、
2000トンはすでに輸入されていて、今月中にはさらに5000トン、
来年3月までに3000トンが輸入される予定だそうだ。
そもそもなぜこんなにバターだけが不足するのか?
先ず第一に原料の生乳の生産量が減少していること。
酪農家の軒数は年々減少しています。
輸入に頼らざるを得ない飼料の価格の上昇などで、採算が合わない。
又、酪農はスケールメリットを期待しにくい業種だそうで、
仮に後継者がいても、継がせるつもりはないというのが現状の様です。
そしてもう一つは、バターは保存がきくことがっ原因の様です。
牛乳や生クリームは腐りやすいため、生乳はこれらに加工され、
生乳が余るような状況の時にそれをバターや脱脂粉乳に加工するという、
いわば需要と供給の調整役になっているのがバターで、
その為、常に生乳の供給量が不足している状況では、
バターへの加工には回されないという事なんですね。
そして、今年が特に生乳の供給量が少ない原因として、
去年、2013年の夏が猛暑だったことによるそうです。
牛は暑さに弱く、乳の出る量も減ってしまい、回復するのに
1年くらいかかってしまうそうです。
その為、去年の暑さの影響で、今年前半も搾乳量が減ったという事の様です。
クリスマスと云えばまずはケーキが必要です。
実は洋菓子店さんはバター不足を見込んで、
早い内からちゃっかりとストックしてましたって事はないんでしょうか?
そう云う事だと安心なんですが。